人は人によってしか変わらない。人を変えることができるのは人でしかない。
治療というと、薬、手術を連想する人が殆どでしょう。現代の医学は診察や検査によって明らかになる症状や異常所見から診断を下し、投与する薬をはじめとした治療方法をマニュアル的に考え、フローチャート化する方向に進んでいます。
それは治療する側の論理から導かれた治療方法です。勿論インフォームドコンセント(説明と同意による治療選択)も定着していますが、患者様の方が受身にならざるを得ません。場合によると、治療側の言い訳、言い換えれば患者様の自己責任への転嫁に使われかねません。
治療というのは、患者様と治療者の共同作業でなければならないと思います。例えば手を切った時、医者は傷を縫い化膿しないために抗生剤をあるいは痛みを和らげるために消炎鎮痛剤を投与したりしますが、切り傷を本当にくっつけるのは患者様の体、患者様自身です。ちょっとした切り傷でも、治療というのは患者様と治療者の共同作業であることが分かります。
精神的な症状は、一言で言えば不安の問題です(病気に関する詳細は「病気について」を見てください。)不安というのは対人関係の中で生じるものです。もちろん薬(抗不安薬)は不安を和らげますが、精神科的な治療で一番大切なことは、患者様と治療者の治療関係です。
治療という一つの人間関係が安心できる対人関係となり、治療の場で患者様が変化してゆくことができるような治療を目指したいと考えています。
薬は症状を和らげますが、薬が本当の効果を発揮するにも治療関係が左右します。薬だけで人を変えることはできません。納得して飲むと、薬の副作用が余り出ないことはよく知られています。安心できる治療関係が治療の出発点であり、治療のすべてと言っても良いでしょう。それは患者様と治療者の共同作業から生まれるものです。
精神科,心療内科
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